娘の成長

 娘がうまれてもうすぐ8ヶ月。初めての冬。これで4つの季節をすごすことになる。
あっという間であった。その間にもいろいろなことがあった。今年は、密度の高い年だったかもしれない。こういう年もめったにないだろう。
幸いなことに、大きな病気もなく、医者のお世話になることも、予防接種以外では2〜3回ですんでいる。ありがたい。
 このまますくすくと成長してほしい。そして、「頭のよい」人間に育ってほしい、とも思う。ただし、ここでいう「頭がよい」とうのは「生きる力がある」という意味である。単純な学業成績と、社会で生きる力や社会で活躍する力とは別と思っている。適切なタイミングで適切な判断ができる力を備えた人間に育ってほしい。もちろん、学業成績がよいのはいいかもしれない。それは、生きる手段を選択する選択肢が広くなると思うからだ。しかし、その選択肢の中から何を選ぶかは本人次第である。親としては、選択肢を広げるよう手助けはしたい。しかし、選択自体は本人ができるようにもしたい。
 この思いは、自分の職業選択の経験からきている。自分の職業選択の選択肢の中には、(ほとんど全てのひとは冗談に思うはずだが)官僚という選択肢もあり、研究者という選択肢もあった。しかし、自分は普通の会社の普通の人を選択した。正直、この選択肢は良くなかったと思う。しかし、選択したのは自分自身であり、他の人には何も言えない。また、そうでなければ、娘に合うことはなかったはずである。(仕事の場所が違い、妻と会う可能性もなかっただろうから)そういう意味では、選択の結果として娘に会えている訳である。
 そう思えばこそ、娘には、すくすくと、そして生きる力を持った人間に成長してほしいと思う。