オリンピック開幕

そういえば、そろそろオリンピックが開幕である。メダル予想はいろいろあるが、みんな「おめでたい」予想のようだ。
自分は、新聞記事(中日新聞2月12日づけの社会欄)にあった、アメリカの経済学の助教授の予想を、もっとも信頼度の高いものとおもっている。

ちなみに、その数は、「多くて1個」 である。

この予想が、自分には一番ちかい数字におもえる。
そして、その予想に納得できる理由もある。
まず、一般の人々のスポーツへの関心のよせかた。
極端なことをいうと、「オリンピックシーズン以外の冬」に(特に民間のマスメディアが)注目する冬のスポーツは、「フィギュアスケート女子シングル」だけではないだろうか。それ以外の競技もちゃんとやっているのに、注目される(=スポンサードされる)のは唯一女子フィギュアだけ。これでは、他の競技で世界と伍することはとうていできないだろう。
そして、冬のスポーツにかかる費用に対するスポンサー。
これだけ経済がわるくなっては、ただでさえコストのかかる冬のスポーツへの資金提供はおぼつかないだろう。スキーのアルペン種目になると、本当に好きな人や、関係者以外ではだれが注目するだろうか。そして、上記の女子フィギュア以外の、ほとんどすべての冬のスポーツは、おなじ状況だろう。

みんなうかれているが、現実はこんなものではないだろうか。
選手個人にはがんばってほしいし、メダルもねらってほしい。しかし、それは、あくまでも「個人」の努力の結果であり、日本という国のシステムでとったメダルではないことを、特に民間のメディアは伝えなくてはいけないだろう。

そして思う。日本の冬のスポーツの育成や長期的な発展という視点からすると、前回のトリノでの荒川選手の「金」は余計ではなかったかと。前回のオリンピックで「メダルゼロ」という現実をつきつけたほうがよかったのではないかと。



にたようなことをかいてるひともいる(URL:http://mn31.laff.jp/blog/2010/02/post-f24e.html)