初心者、初級者の扱うPCについて

自分はスキーをしている。そしてPCも結構つかっている。この2つについて、「これは決定的に違うな」とおもうことがある。それは、「初心者が使うべきもの」である。

スキーの場合、初心者、初級者が使うマテリアルは、「それなりに易しい、使いやすいもの」になる。そして、このようなマテリアルは、「マイルドな特性」をもつものになり、「値段も安い」ものとなる。初心者、初級者にとっては、「使いこなせないよりは、簡単に使いこなせるもの」がよい。そして、高級品は、「使いこなすのが難しい、ピーキーな特性」を持つマテリアルになる。しかし、「マテリアルへのサポート」は、初心者でも、(アマチュアの)上級者でも、さほど変わるわけではない。(もちろん、プロになると全く話は違うだろうが)。むしろ、サポートするのは「自らの肉体」である。

一方、PCの場合に「使いこなせないよりは、簡単に使いこなせるもの」を志向した場合、実は「最高に値段のかかるもの」が一番「使いやすい」ものになる。それは、PCではマテリアルそのものよりも、「それを使いこなすためのサポート」の方にに圧倒的にお金がかかるからである。したがって、「初心者に易しいPC」とは、(日本では)「サポートが万全の、国産大手電機メーカー製PC」になる。国産大手電機メーカーは、PCに限らず、利用者がコンピュータを使う場合のサポートに関しては一日の長がある(というより、PC関係の実質的な利益は、そこから上げている)。そのため、初心者に対するサポートもやはり手厚いものとなる。もちろん、マテリアルとしては、より高いものもある。しかし、それはもはや特殊用途である。また、PCの場合、「安いマテリアル」もまた特殊用途(特定用途)になる。そこが特徴的なところだろう。


もし、自分がPCについて初心者や初級者であると思った場合(そんなひとはここはよんでないか)、メーカー製PCを選んでほしい。または「PC初心者」の人から相談を受けた場合(「○○さえできればよいPCがほしい」といった相談を受けた場合)、そんなときも、メーカー製PC(しかも量販電気店で買える大手国産メーカー製に限る)を選んでほしい。下手にショップブランドや自作をすすめると、そのあとのサポートの手間がとんでもなくかかる。これはまちがいない。

考えれば、20年前は、実はPCはメーカー製しかなかったのではないか? そう思う。